「6畳のフローリング張替えは、実は私たちリフォーム業者にとっても最も腕の見せ所であり、かつコスト管理がシビアな現場です」そう語るのは、年間200件以上の内装リフォームを手掛ける中堅建設会社の営業部長、田中さんです。インタビューを通じて、業界の裏側と最新のトレンドを伺いました。田中さんによれば、6畳という広さは、職人1名が朝から晩まで集中して作業するのにちょうど良いボリュームなのだそうです。そのため、1名分の工賃を固定費として計算しやすく、お客様にも明快な見積もりを出しやすいというメリットがあります。最近のトレンドについて伺うと、ワックスフリー機能を持つ高耐久シートフローリングの需要が急増しているとのことです。「以前は天然木へのこだわりが強いお客様が多かったのですが、今は共働き世帯が増え、日々の掃除のしやすさを最優先する方が増えています。シート材なら6畳で10万円前後という予算で、見た目も手触りも非常に高いクオリティを実現できます」と田中さんは話します。一方で、価格に関する本音も漏らしてくれました。「最近は物流コストや原材料費の高騰で、フローリング材の仕入れ価格が1年前と比較して2割ほど上がっています。以前なら総額8万円で受けていた6畳の張替えも、今では10万円から11万円程度いただかないと、品質を保つのが難しくなっています」とのこと。安さを売りにするネット仲介サイトについては、注意が必要だとも警鐘を鳴らします。「極端に安い価格設定をしている場合、職人への工賃を削っていることが多く、それが施工不良や手抜き工事に繋がるリスクがあります。私たちはあえて12万円から15万円程度の『適正価格』を提示し、その分アフターフォローや保証を充実させるようにしています」と話します。業者選びのポイントとしては、電話やメールでの概算見積もりだけで決めず、必ず一度は現地を見に来てもらうことを勧めています。床下の腐食や段差の有無を確認せずに正確な見積もりを出すことは不可能だからです。6畳という身近なリフォームだからこそ、信頼できるパートナーを見つけることが、将来的な家の価値を守ることにも繋がると、田中さんは締めくくりました。
リフォーム業者に聞く6畳床工事の本音とトレンド