我が家には、かつて「開かずの間」と呼ばれていた六畳間の和室がありました。北側に位置するため日当たりが悪く、古びた畳のせいか、どこかジメジメとした雰囲気。いつしか、使わない季節ものの家電や段ボールが山積みになり、完全に物置と化していました。このデッドスペースをどうにかしたい、というのが長年の悩みでした。そんな時、妻が提案したのが「畳をクッションフロアに張り替える」というリフォームでした。正直、最初は半信半疑でしたが、ショールームで見たお洒落なクッションフロアのデザインに惹かれ、思い切って挑戦することに。私たちが選んだのは、部屋全体が明るく見えるように、白木調の明るい木目柄のクッションフロア。そして、リフォーム業者の方からの提案で、壁も暗い印象だった砂壁から、白いビニールクロスに張り替えることにしました。工事が始まり、畳が運び出され、大工さんが慣れた手つきで下地を組んでいく様子は、見ていてワクワクするものでした。そして数日後、リフォームが完了した部屋のドアを開けた瞬間、思わず「うわぁ!」と声を上げてしまいました。そこには、以前の薄暗い物置部屋の面影はどこにもなく、明るく清潔感のある、まるで新築のような空間が広がっていたのです。光を反射する床と白い壁の効果で、部屋が二回りほど広く感じられました。リフォーム後の変化は、見た目だけではありませんでした。これまで誰も寄り付かなかったその部屋は、今や家族のお気に入りの場所に。私は持ち運び用のデスクを置いてリモートワークのスペースに、妻はヨガマットを広げてエクササイズに、そして子供たちは、おもちゃを広げて安心して遊べる最高のプレイルームとして活用しています。掃除が驚くほど楽になったのも嬉しい誤算でした。あの一部屋が、家族の笑顔とコミュニケーションの中心になったこと。今回のリフォームは、単なる空間の改善ではなく、私たちの暮らしそのものを豊かにしてくれた、最高の投資だったと実感しています。
使われなかった和室が家族の憩いの場に!我が家のリフォーム体験記