リフォームを計画する際、本体の工事費だけでなく、その期間中の生活費、いわゆる「仮住まい費用」を正確に見積もっておくことは非常に重要です。この予算を疎かにすると、リフォーム終盤で資金が不足し、内装のグレードを下げざるを得ないといった事態に陥りかねません。仮住まいにかかる総費用は、宿泊代、引っ越し代、荷物保管代、そして生活スタイルの変化に伴う雑費の4つで構成されます。宿泊代については、エリアや時期によって変動が激しいですが、都心のマンスリーマンションであれば1ヶ月あたり20万円から30万円程度が目安となります。家族数が多い場合は2部屋借りる必要があり、費用はさらに膨らみます。引っ越し代も無視できません。自宅から仮住まい先への移動と、工事完了後の帰還で合計2回の引っ越し作業が発生します。仮住まい先が狭い場合、入りきらないタンスや冷蔵庫を保管するトランクルームの利用料も加算されます。2ヶ月の工事期間を想定した場合、トランクルームの利用料だけで5万円から10万円程度かかることも珍しくありません。さらに見落としがちなのが、外食費やコインランドリー代です。仮住まい先にキッチンや洗濯機がない、あるいは狭くて使いにくい場合、毎日の食費が普段の1.5倍から2倍に跳ね上がることがあります。これらすべての要素を合算すると、2ヶ月のフルリフォームであれば、仮住まいに関連する諸経費だけで50万円から100万円程度の予算を見ておくのが現実的です。費用を抑える工夫としては、工事を閑散期に合わせて引っ越し代を安く抑えることや、思い切って不要な家具をリフォーム前に処分して荷物の量を減らすことが挙げられます。また、施工会社が仮住まい用の自社物件を持っているケースや、提携している不動産会社を通じて割引価格で宿泊できる場合もあるため、契約前に確認してみる価値は十分にあります。仮住まいは単なる出費ではなく、リフォームという大きな事業を円滑に進めるための必要経費です。
予算内でリフォーム中の生活環境を整えるための費用計画