同じ6畳という言葉であっても、お住まいの地域や建物の種類によって、その具体的な寸法は驚くほど異なります。これが壁紙のメートル数計算を狂わせる最大の要因です。まず、歴史的に最も広いとされる京間(本間)は、1畳が約191センチメートル掛ける95.5センチメートルあり、6畳の周囲の長さは約12.6メートルに達します。次に、全国的に広く普及している中京間は、1畳が約182センチメートル掛ける91センチメートルで、周囲は約12メートル。関東を中心に多い江戸間は、1畳が約176センチメートル掛ける88センチメートルで、周囲は約11.6メートルとなります。さらに、都市部の公団住宅やアパートに多い団地間は、1畳が約170センチメートル掛ける85センチメートル程度しかなく、周囲は約10.8メートルまで縮小します。最も広い京間と最も狭い団地間を比較すると、壁の周囲だけで1.8メートルもの差が生じます。壁の高さが2.4メートルの場合、壁紙の帯にして2枚分、長さにして約5メートルの差です。つまり、団地間なら30メートルで余裕を持って貼れる部屋でも、京間であれば35メートルでもギリギリ、あるいは足りなくなる可能性があるのです。これを防ぐためには、規格名で判断するのではなく、必ず以下の3つのステップで実測を行ってください。ステップ1は、部屋の4面の壁の横幅をすべてメジャーで測り、その合計を出すことです。これが壁の周囲の長さとなります。ステップ2は、天井から床までの高さを測ることです。この際、巾木や回り縁の高さは無視して、純粋な壁面全体の高さを測るのがコツです。ステップ3は、壁の周囲を壁紙の幅である0.9メートルで割り、出た数字(枚数)に、高さに10センチメートルの余裕を加えた長さを掛けることです。この3つのステップを踏めば、理論上の必要最小限の長さが算出されます。さらに、ここに15パーセントの予備を加えた数字が、あなたが注文すべき最終的なメートル数となります。例えば、実測した周囲が12.2メートルで高さが2.4メートルの場合、14枚の帯が必要になり、14枚掛ける2.5メートルで35メートル。予備を加えると約40メートルという答えになります。面倒に思えるかもしれませんが、この数分の計測が、後から壁紙が足りなくなって途方に暮れる数日間を回避するための唯一の手段なのです。正確な数字は、リフォーム成功のための最も強固な土台となります。