ランドリールームのリフォームを検討する際単に洗濯物を干す場所を作るという発想だけでは不十分です。真に価値のあるリフォームとは住む人の動きを徹底的に分析し1秒でも無駄な動きを削ぎ落とす動線計画にあります。家事の中でも洗濯は脱ぐ、集める、洗う、干す、乾かす、取り込む、畳む、アイロンをかける、そして仕分ける、しまうという工程が非常に多くそれぞれの作業場所が離れているほど負担が増大します。理想的なランドリールームはこれらすべての工程あるいはその大部分を半径1メートルから2メートルの範囲内で完結させる司令塔のような場所であるべきです。まず注目すべきは作業カウンターの高さと奥行きです。日本人の平均的な身長に合わせて85センチから90センチ程度の高さに設定すれば腰を曲げずに楽な姿勢で洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりすることができます。カウンターの下にはキャスター付きの洗濯カゴを収納できるスペースを確保しその横にパジャマや下着、タオルなどを収納する引き出しを設置すれば乾いたその場で収納が完了します。またハンガーパイプの配置にも工夫が必要です。洗濯機から取り出した濡れた重い衣類を一歩も動かずにハンガーに掛けそのままスライドさせて干せるような配置が理想的です。さらに家全体の動線との連携も考慮しましょう。リフォームでランドリールームを作る際キッチンとの間に勝手口や扉を設けることで家事の同時進行が驚くほどスムーズになります。またお風呂場と直結させることで脱いだ服をそのまま洗濯機へ投入できるゼロ秒動線が実現します。リフォーム会社のアドバイスだけでなく自分自身が普段どのように家事をこなしているかを細かく書き出しどこで足が止まりどこで不便を感じているかを可視化することが成功への第一歩です。わずか数センチの配置の差が毎日の家事時間を15分、20分と短縮させそれが1年、10年と積み重なることで人生に膨大な自由時間をもたらしてくれるのです。細部までこだわり抜いた動線計画で家事のストレスから解放される喜びをぜひ味わってください。