長年、自宅でのデスクワークが増える中で、足元から伝わる冷えや無機質な合板の質感が気になっていました。そこで、思い切って6畳の書斎を自分好みの無垢フローリングにリフォームすることに決めたのです。リフォームにおいて最も時間をかけたのは、やはりフローリング材の選定でした。インターネットで情報を集め、実際に複数のショールームに足を運んで、素足で触れた時の質感や色味を確かめました。最終的に選んだのは、温かみのあるパイン材の無垢フローリングです。6畳分の材料費として、送料を含めて約9万円を支払いました。当初は複合フローリングであれば5万円程度で済むと言われていましたが、毎日過ごす場所だからこそ、本物の木の質感にこだわりたいという思いが勝ったのです。工事当日は、朝から職人さんがやってきて、古いカーペットを剥がすところから始まりました。床を剥き出しにしてみると、下地の合板に少しの凹凸が見つかりましたが、職人さんは手際よく補修をしてくれました。無垢材は1枚ごとに表情が異なるため、職人さんがバランスを見ながら仮並べをしていく様子は、まるで1枚の大きなパズルを完成させていくようで見ていて飽きませんでした。無垢フローリングは、複合材と違って季節によって木が呼吸し、わずかに伸縮するため、あえて名刺1枚分ほどの隙間を開けて張っていくというプロの技にも感動しました。夕方にすべての作業が完了し、新しくなった床を眺めた時の感動は忘れられません。パイン材特有の明るい色が部屋全体をパッと明るくし、何よりも部屋中に広がる爽やかな木の香りが、仕事のストレスを和らげてくれるようになりました。リフォームにかかった総額は、材料費と工賃、処分費を含めて約18万円でした。確かに安くはありませんが、毎日この床の上で過ごす心地よさを考えれば、決して高い投資ではなかったと断言できます。特に冬場でも足裏がヒヤッとせず、木が持つ自然の断熱性を肌で感じられるのは無垢材ならではの贅沢です。これから何十年と住み続ける中で、この床がどのような飴色に変化していくのか、自分と共に年を重ねていく楽しみができました。6畳という限られた空間だからこそ、素材にこだわり抜くことで、これほどまでに生活の質が向上するのだということを身をもって体験しました。
念願の無垢フローリングを6畳の書斎に導入した私の体験記